【札幌市の屋根専門業者】株式会社マツモトルーフ代表の松本です。(筆者のプロフィール・会社概要はこちら)
セキスイツーユーの屋根とベランダで行った、雨漏り修理・防水工事をご紹介します。札幌市西区O様邸では、室内の天井と壁に傷みが出ていました。屋根の帯状のつなぎ目を撤去し、屋根とベランダを塩ビシート防水へ見直した事例です。

雨漏りの状況から、屋根とベランダの防水工事、完成後の仕上がりまでをご紹介します。ベランダは、保護マットを戻すと新しい防水が隠れます。そのため、完成までの途中の写真も合わせてご覧ください。
雨漏りの状況|天井と壁に出ていた傷み

室内では、天井のボードに雨水が含んだ状態で、クロスが大きくはがれていました。

窓の横の壁にも、クロスの浮きやはがれが見られました。今回は、こうした室内の状況を確認したうえで適切な屋根修理工事を進めます。
今回の屋根は、木造のセキスイツーユー・鋼板防水

O様邸は、木造のセキスイツーユーです。工事前の屋根は、塩ビ被覆された金属の板を組み合わせた「鋼板防水」仕様でした。鋼板同士は防水シートで接合されており、写真で格子状に見える帯状の鋼板が、鋼板同士のつなぎ目を覆っている工法で木造で使用されている工法です。
同じセキスイ系の住宅でも、屋根のつくりは様々です。今回はこの鋼板防水の仕様に合わせ、帯状の鋼板を撤去して下地を整え、新しい塩ビ防水シートで屋根面全てを施工しました。
屋根のつくりや工法を知りたい方は、マツモトルーフがセキスイ系の屋根防水に対応できる理由もご覧ください。木造のツーユーと鉄骨造の屋根の違い、板金と防水を組み合わせた仕事について説明しています。
解説動画|雨漏りの状況から、屋根とベランダの完成まで
帯状の鋼板の撤去、排水側の下地調整、シート防水、保護マットの復旧までを、約3分29秒の解説動画にまとめました。
屋根の工事|つなぎ目を外し、防水の下地を整える
先ずは、鋼板同士のつなぎ目の帯状の鋼板を撤去

屋根面を覆っている帯状の鋼板を取り外しています。既存の鋼板は下地として生かし、新しい防水の支障になる帯状の鋼板や付着物を取り除きます。写真は、鋼板のつなぎ目が表れたところです。

屋根全体の帯状の鋼板を撤去し、下地を整えていきます。完成写真では分からなくなる作業ですが、新しい防水を施工する前の大切な準備です。
排水側は、傾斜のある断熱材で水の流れを調整

排水側には、傾斜のついた断熱材を加工して使用しました。既存の状態よりも水が流れやすくなるよう、下地の勾配を調整するためです。今回の写真は、材料を加工・配置している途中の場面です。
下地緩衝材と、屋根のふちの部材を施工

白い材料が下地緩衝材です。既存の鋼板と新しい防水シートの間に敷き、下地を整えます。この上に、シートを固定する部材と新しい防水を施工していきます。

屋根のふちには、塩ビ積層鋼板を固定しています。これは表面に塩ビ層を持つ金属部材で、防水シートを接合するために使います。平らな面にシートを敷くだけでなく、周囲につながる部分も先に整えます。
屋根面から、外周と排水口まで防水をつなぐ

今回の防水材は、厚さ1.5mmのサンタックIB塩ビ防水シートです。ディスク固定法で施工し、シートの重ね部分を接合して防水層をつくります。写真は、シートを敷き広げている工程です。

屋根の外周では、防水シートを立ち上げています。屋根のふちを覆う「笠木」の内側まで防水を施工し、周囲の部材を復旧して仕上げました。水が入りやすいつなぎ目を残さず、屋根面と周囲を連続した防水にすることが要点です。
ベランダの工事|保護マットの下まで防水する

ベランダは、緑色の保護マットを一度取り外してから作業します。マットの下も屋根と同じ鋼板防水でした。つなぎ目の帯状の鋼板を撤去し、汚れを取り除いて下地を整えています。

こちらは、排水口に取り付ける前の塩ビ製ドレンです。床面の防水シートと排水口の周囲をつなぎ、水の出口まで防水を施工します。

下地緩衝材を敷き、丸い固定用ディスク盤を取り付けてから、新しい防水シートを敷いています。完成すると見えなくなりますが、丸い部材はシートを下地へ固定するためのものです。

床面から手すり側へシートを立ち上げ、防水に合わせて周囲の部材を復旧しています。ベランダでは、床だけでなく、壁とのつなぎ目や手すり側の納まりも大切です。今回も、それぞれの形状に合わせた金属部材とシート防水を組み合わせています。

排水口、壁際、手すり側の防水を仕上げた状態です。屋根面・床面から立ち上がる部分まで防水が続いていることをご覧いただけます。

防水面を清掃したあと、取り外していた保護マットを元に戻しました。上に敷くマットと、その下で水を止める防水は、役割が異なります。見た目が元に戻っても、その下まで施工した工事です。
写真で見る|ベランダのマットの下は、どう変わった?
完成すると、見えなくなる仕事。
マットの下の防水を、4段階で。
下のボタンを押すと、写真と説明が切り替わります。
工事前1 / 工事前
このマットの下は、どうなっている?
緑色の保護マットが敷かれたベランダです。この状態では、その下の防水面は隠れています。
マットを一度取り外し、下の防水まで施工します。
マットを外す2 / マットを外す
マットの下にも、鋼板のつなぎ目。
保護マットを外すと、鋼板防水が現れます。つなぎ目の帯状の鋼板を撤去し、汚れを取り除いて下地を整えています。
表面のマットを新しくするだけでは、防水の工事にはなりません。
新しく防水3 / 新しく防水
床面から壁際まで、新しい防水に。
塩ビ防水シートを敷き、床面・壁際・手すり側の立ち上がり・排水口まで施工しました。
完成するとマットに隠れる部分を、ここでご覧いただけます。
マット復旧4 / マット復旧
見た目は似ていても、その下が違う。
防水を施工したあと、取り外していた保護マットを元に戻して工事完了です。
床の下で水を止める防水と、上に敷く保護マットは、それぞれ役割が異なります。
工事完了|ビフォーアフター
横並びの写真は、左が施工前、右が施工後です。その下の比較画像は、中央の丸いハンドルを左右に動かすと切り替わります。操作をしなくても、横並びで違いをご覧いただけます。撮影位置・角度は前後で少し異なります。
屋根の外周と防水面
格子状の帯状の鋼板があった鋼板防水から、屋根面と外周をつなぐ塩ビシート防水へ変わりました。




本屋|屋根全体を見渡した比較
屋根全体を見渡すと、格子状に取り付けられていた帯状の鋼板がなくなり、塩ビ防水シートで屋根面から周囲まで仕上げた変化が分かります。




本屋|排水口側から見た比較
左側に排水口が見える角度で比べています。屋根面だけでなく、排水口の周囲や屋根のふちまで防水を施工した仕上がりをご覧ください。




マットに隠れるベランダの防水
左は保護マットを外して帯状の鋼板を撤去している段階、右は新しい防水を施工してマットを戻す前です。床面と壁際・手すり側の変化をご覧ください。




施工後の流し撮り動画|完成した屋根の全景
完成後の屋根を、約43秒の流し撮りでご覧ください。屋根全体のつながり、外周の立ち上がり、排水口まわりの仕上がりを、動きのある映像で確認できます。
屋根のつくりと、傷んでいる場所に合わせて直します
O様邸では、鋼板防水の帯状の鋼板を撤去し、屋根とベランダを塩ビシート防水へ見直しました。屋根の排水側は下地の勾配を調整し、外周やベランダの壁際・手すり側まで施工しています。
同じセキスイツーユーでも、元の防水や過去の補修内容によって、必要な工事は変わります。マツモトルーフでは、屋根の状態に合わせた板金の納まりとシート防水を組み合わせて施工します。ご相談の際は、雨漏りが出ている場所、気付いた時期、これまでの補修歴を分かる範囲でお知らせください。
工事後も、排水口にゴミがたまっていないかの点検・清掃は必要です。屋根に上がることが難しい場合は、無理をせずご相談ください。
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