札幌の屋根「落雪対策」完全ガイド|目的別に最適な工法5種類を徹底解説

札幌市屋根からの落雪の問題を解決した事例 三角屋根
  1. 屋根からの【落雪の問題】の解決方法を徹底解説(施工事例あり)
  2. ※重要:落雪と雪庇(せっぴ)は別問題です
  3. ① 屋根からの落雪を止めたい
  4. ② つらら(氷柱)も解決したい(凍結対策まで含める)
    1. つらら・氷の塊が気になる方へ:断熱の目安(年代別・ざっくり)
  5. ③ 排水も全て自分の建物で解決したい(屋根上で完結)
  6. 落雪対策の「落とし穴」(ここを知らないと失敗します)
  7. 札幌の落雪対策の工法は大きく5系統です
  8. 落雪対策の工法を比較(メリット・デメリット)
  9. 工法① 雪止め金具(後付け)
  10. 工法② 屋根材で止める工法(板金屋根)
  11. 工法③ 防水の雪止め工法(防水+雪止め一体/塩ビシート防水)
  12. 工法④ 屋根の形状変更(無落雪化など)
  13. 工法⑤ 簡易ダクト工法(無落雪+電気式ヒーター融雪)
  14. 勾配がゆるい(水捌けが悪い)
  15. 勾配が急(意匠性を重視するケースが多い)
  16. 築年数と工法の関係(判断ポイント)
  17. セルフ診断
  18. よくある質問(FAQ)
        1. Q. 雪止め金具だけで解決できますか?
        2. Q. 落雪を止めると、つららは増えますか?
        3. Q. 勾配が分からなくても相談できますか?
        4. Q. 近隣トラブルがあるのですが?
        5. Q. 工期はどれくらい?
        6. Q. 冬でも工事できますか?
  19. ご相談の前に(写真があると最短で判断できます)
  20. ◻️お問い合わせ・ご相談はこちらから

屋根からの【落雪の問題】の解決方法を徹底解説(施工事例あり)

まつもと代表
まつもと代表

【札幌市の屋根専門業者】株式会社マツモトルーフ代表の松本です。
(筆者のプロフィール・会社概要はこちらから)

札幌の落雪対策(リフォーム)は「雪を止めるだけ」では、問題が解決できないことがあります。

札幌市落雪で埋まりそうな家

そもそも勾配屋根は、元々雪を下ろす前提で設計されている事が多く、屋根リフォームで物理的に雪を止めると、少なからずデメリットも発生します。
(※但し新築など設計段階で勾配屋根仕様のケースは基本トラブルは少ない)

実際、札幌ではリフォーム工事で勾配屋根の落雪を止めると、積雪荷重(雪の重さ)・つらら(氷柱)・氷凍り付き・すが漏れ・排水など問題になるケースが多いです。

このページは、札幌の屋根専門業者が、実際に現場で起きている問題を前提に、屋根の落雪対策を「辞書」のように整理し、ユーザー自身が「自分の家の最適解」に近づけるように設計した記事です。

【まず最初に:危険度チェック】
次のいずれかに当てはまる場合は、工法選びより先に「安全確保」が優先です。

・玄関前/通路/駐車場に落ちる(毎日通る場所)
・隣地に落ちてトラブルになっている
・屋根の雪が“塊”で落ちる/雪止めが曲がっている・外れかけている
まずは立入禁止・動線変更などの安全確保を行い、その上で対策を検討してください。


落雪対策は「どこまで解決したいか」で工法が決まります

落雪対策は、「どこまで解決したいか」で最適解が変わります。
まずは下のカードから、あなたの目的に一番近いものを選んでください(該当箇所へジャンプします)。

まず「どこまで解決したいか」を選んでください(該当箇所にジャンプ)

※「落雪」と「雪庇(せっぴ)」は別問題です。雪庇でお困りの方は こちら を先にご確認ください。

屋根の条件が分かる方はこちら(ざっくりでOK)

築年数について(先に正直に書く:混乱を防ぐ)

工法は「築年数」だけで決まるのではなく、下地や既存防水の状態で選択肢が変わります。 古い建物ほど「重ねて済む」場合もあれば、「一度きちんと直した方が安全」な場合もあります。 → 築年数と工法の関係(判断ポイント)


※重要:落雪と雪庇(せっぴ)は別問題です

勾配屋根で雪が迫り出して一気に落ちる落雪の状態(札幌)。
落雪 屋根の勾配に沿って積もっていた雪が滑り落ちるのが「落雪」です
屋根上の雪がせり出して雪庇(せっぴ)になっている状態(札幌)。
雪庇(せっぴ) 屋根の端(特に風下)から、庇(ひさし)のようにせり出した雪の塊が「雪庇」です

同時に起きる家もありますが、原因も工法も別なので、混ぜると選択を誤ります。
雪庇でお困りの方は、先に雪庇対策ページをご確認ください → 雪庇対策はこちら

軒先(水下)が雪庇の出来やすい風向き(南東面・東面)の場合、「落雪」と「雪庇」の両方の問題解決も可能です。
「落雪面と雪庇の出来る面が同じ」「両方の問題を解決した事例」


① 屋根からの落雪を止めたい

まずは落雪の危険を消すのが最優先です。
ただし札幌では、屋根で雪を止めるほど、凍結(氷の塊・つらら)や、すが漏れリスクが増える家がありますので、注意が必要です。

この目的で見てほしい工法

雪止め金具(後付け)は、基本的に当社ではおすすめしておりません。
外れる危険/すが漏れ・つらら増加/錆の移行など、事故・トラブルに繋がりやすいです。

経年劣化で腐食した雪止め金具からサビが板金屋根に移行した状態。
雪止め金具 経年劣化で腐食した雪止め金具で、板金屋根にサビが移行した状態
紫外線などの経年劣化でひび割れ・破損した樹脂製の雪止め。
樹脂製雪止め 経年劣化(紫外線劣化)でひび割れ破損した樹脂製の雪止め

※補足(重要)⚠️
雪止め(金具)はホームセンターでも手軽に買えるため、DIYで付けられている家もあります。
でも、雪止めは「付いていれば安心」ではありません。条件が合っていないと外れます。
外れると雪が塊で一気に落ちる形になり、巻き込まれると命に関わります。
(※毎年のように、札幌でも落雪による事故が報道されています)
「とりあえず何個か取り付け」みたいな設置方法は、本当に危ないのでお勧めできません。


② つらら(氷柱)も解決したい(凍結対策まで含める)

つららは落雪の問題ではなく凍結の問題です。落雪対策だけでは止まりません。
まずは断熱・通気(屋根裏の温度)を整える必要があります。
それでも建物条件等で改善が難しい場合、融雪+排水設計が必要になります。

つらら・氷の塊が気になる方へ:断熱の目安(年代別・ざっくり)

つらら(氷柱)・凍結トラブル(氷の塊)・すが漏れは「落雪を止めた後」に増えやすいトラブルです。
その出やすさは、屋根形状だけでなく 断熱・窓・換気(改修履歴)でも大きく変わります。

年代(目安) 断熱の目安(ざっくり) 現状(落雪/凍結トラブル目線)
1980〜1999年頃 等級2〜3相当の家が多い時代(昭和55〜平成4基準相当の流れ) 暖房強めで生活はできるが、熱が逃げやすい。
落雪を止めると つらら・凍結トラブル(氷の塊) が出やすい家も多い。
1999〜2010年頃 等級4相当(平成11年基準相当)の流れ 当時としては改善しているが、札幌だと 窓(結露・冷え) が弱点になりやすい。
条件次第で凍結トラブルが出る。
2010年代以降(近年) 高断熱化が進み、等級4以上の家が増えた時代(※仕様差は大きい) 快適で暖房費を抑えやすい。凍結トラブルは 相対的に少ない傾向
ただし換気・排水計画・施工状態で差は出る。

※同じ年代でも「窓仕様」「換気方式」「断熱改修の有無」で別物になります。
参考(等級と基準年の対応):国土交通省「住宅・建築物における省エネルギー対策について(PDF)」


③ 排水も全て自分の建物で解決したい(屋根上で完結)

隣が近い/敷地で雪処理できない/落とせない/近隣トラブルが多い。
こういう条件では、屋根上で全て完結させる必要があります。
この場合の主軸は工法⑤(融雪+排水で屋根上完結)です。
工法④(無落雪屋根に変更)でも解決可能ですが、工事費が高額で規模によっては、確認申請などの手続きも必要になるケースもあり、よほどでない限りは現実的な工法とは言えません。

簡易ダクト工法の注意点:
板金だけで作る簡易ダクトはすが漏れ事故が多い。(融雪工法なので屋根がプールになりやすい)
当社は、防水工法か、ハイブリッド(板金+防水)で施工します。


落雪対策の「落とし穴」(ここを知らないと失敗します)

落雪対策で一番多い失敗は、「落雪だけ」を止めて終わりにしてしまうことです。
落雪を止めると、屋根の上で凍結→凍結トラブル(氷の塊)→つらら→すが漏れ発生の流れが起きやすくなります。
つまり、落雪は止まっても、冬のトラブルが増える危険性があります。

屋根の軒先に氷柱が出来て危険な状態

だから当社は、落雪対策を「落雪」だけで判断しません
凍結・排水・防水まで含めて成立する工法をお勧めしています。


札幌の落雪対策の工法は大きく5系統です

落雪対策は「工法の種類」を知る事により、適切な工法が選択可能です。
当社では以下の5系統で整理しています。

  1. 雪止め金具(後付け):当社ではおすすめしません(錆びやすくすが漏れリスク高い)
  2. 屋根材で止める(雪止め式の板金屋根):断熱性能等により氷柱が出来やすいが意匠性は良い
  3. 防水工法(塩ビシート防水)+雪止め:緩勾配の最適解になりやすい
  4. 形状変更(無落雪化):根本解決だがコストが高い
  5. 融雪工法(簡易ダクト)+排水管の設置:屋根上で全て完結だがコスト・維持費がかかる

落雪対策の工法を比較(メリット・デメリット)

「屋根からの落雪を止めたい」という相談で使われる工法を、現実目線でまとめました。
※建物形状・排水計画・地域条件で最適解は変わります。

工法(系統) どんな発想? メリット デメリット / 注意点
① 雪止め金具・雪止め工法
(後付け金具で雪を保持)
屋根の上で雪を保持して一気に落ちるのを防ぐ。昔から採用されている定番の方法。
  • 金具のみの設置で手軽に、比較的安価で施工できる
  • 後付けのため、屋根材(板金)の種類によっては強固に固定できず外れる危険がある
  • すが漏れのリスクが格段に上がる/氷柱ができやすい(特に築年数の古い家・断熱性能が悪い家)
  • 金具の錆が移行して屋根が錆びやすくなる(メンテナンス頻度が多くなる)
  • 当社ではおすすめできない工法
② 屋根材で止める工法(板金屋根)
(屋根材の形状・継手で落雪を抑える)
板金屋根の継手(ハゼ)の高さを利用して雪を止める工法(長尺板金の横貼り工法など)と、
ストッパールーフ・ステイルーフなど屋根材自体に落雪を防ぐ突起などがあるタイプを活用する発想。
  • 意匠性は一般的な屋根材と変わらずに良い
  • 屋根全体で雪を止めることが可能(建物への負担を分散できる)
  • 築年数が古く断熱性能が悪い家では、屋根が凍りやすくすが漏れのリスクが高い(特に緩い屋根勾配)
  • 板金の突起を利用するため、雨水が一点に集中しやすい構造
  • 条件によっては一部に雨樋や排水路ヒーターが必要な場合もある
③ 防水の雪止め工法(防水+雪止め一体)
(塩ビシート防水)
すが漏れ・雨漏りの心配は防水工法で一切なし
緩勾配で落雪を止めたい場合に最適
  • 塗装・コーキングなどの定期的なメンテナンスは必要ない
  • 完全一体化の工法で、雨漏り・すが漏れの心配なし
  • 排水の位置など自由自在に設計可能
  • 意匠性(防水なのでグレー1色になり、見た目が悪い)
  • 緩い勾配向け(急勾配の屋根には向かない)
④ 形状変更(無落雪化など)
(屋根の形そのものを変える)
そもそも屋根全体の形状を無落雪形状に変更して、
落雪の問題を物理的に解決する
  • 落雪問題を根本から解決可能
  • 完成後のランニングコストが少ない
  • 工事規模が大きくなり(屋根の他に大工工事など必要)、費用・工期がかかる
⑤ 簡易ダクト工法(無落雪+電気式ヒーター)
(三角屋根の先端に簡易無落雪屋根を作る)
三角屋根の先端に簡易的な無落雪屋根を作り、
電気式ヒーターで雪を溶かす(簡易ダクト工法)。
  • 雨水・氷柱・落雪の問題をすべて屋根で完結可能
  • お隣に一切迷惑が掛からない(隣が近い場合やトラブルが多い場合に有効)
  • 工事費が高い(屋根工事・大工工事・設備工事・電気工事・足場工事)
  • 電気式ヒーターの定期的な交換が必要/電気代がかかり続ける
  • 板金屋根での簡易ダクト工法はすが漏れ事故が多発
  • 当社では防水工法か、ハイブリッド(板金+防水)工法をおすすめ

工法① 雪止め金具(後付け)

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屋根の継手(ハゼ)に設置した金具で、雪を保持して落ちるのを防ぐ「昔からある定番の方法」ですが、トラブルも多いため近年では敬遠されがちです。
築年数が浅い(断熱がしっかりしている)ケースでは、適切な固定方法・数量で検討する事もございます。(メンテナンス必須)

向いているケース(あえて言うなら)
・一時的に落雪を止めたい
・予算最優先で、とにかく安くしたい(トラブルは承知の上)

メリット
・金具のみの設置で手軽(比較的安価)
  ※別途足場工事が必要になる場合もあります

デメリット/注意点(ここが重要)
・板金の継手(ハゼ)に直接固定するため、「すが漏れ」発生リスクが上がる
・後付けのため、屋根材(板金)の種類によっては強固に固定できず外れる危険
・築年数が古く断熱が弱い家ほど、すが漏れ/つららが出やすく、設置後の事故が多い
・金具の錆が移行して屋根が錆びやすい(メンテ頻度が増える)

雪止め金具による対策をおすすめできない判断ポイント(当てはまると危険)

  • 現在・過去に「すが漏れ」「雨漏り」 が発生したことがある
  • 横葺き板金など、後付け金具の固定が弱くなりやすい屋根(外れるリスク)
  • 毎年、軒先に つらら・氷の塊 が出やすい
  • 築年数が古めで、断熱・通気に不安がある(もしくは不明)
  • 隣地が近く、「少しの雪も落とせない」 条件(この場合は根本解決の方が安心)

代表施工事例

【施工事例①】札幌市厚別区S様邸|落雪対策で横葺き+雪止め金具の屋根→別工法へ切替(理由:屋根のサビ・雪止め金具の落下)

横葺き屋根に設置済みの雪止め金具が外れた状態。固定部の緩み・錆の進行が確認でき、落下事故につながる危険がある。
①原因横葺き屋根の雪止め金具が脱落。錆も進行しており、金具の落下事故リスクが出ていました。
既存の横葺き板金を撤去した後の下地。外断熱材の施工と下葺き防水紙を貼り、屋根の基本性能(防水・下地)を整えている。
②下地既存板金を撤去後、外断熱+下葺き防水紙で「下地・防水」を先に立て直します。
施工前の屋根板金。雪止め金具の錆が屋根板金へ移行して腐食が進行している状態。金具交換だけでは根治しにくい。
③施工前雪止め金具の錆が板金に移行して腐食。同じ工法で修理しても再発しやすい状態です。
施工後のステイルーフ(雪止め式屋根板金)。屋根材自体の突起で落雪を抑える構造で、見た目を大きく変えずに対策できる。
④施工後雪止め式の屋根板金「ステイルーフ」で葺き替え。屋根材の形状で落雪を抑える工法です。

ポイント:雪止め金具が錆びると屋根に移行して、屋根も腐食します。工事前までは、雪止めの落下もあり、複数の雪止め金具が交換済みの状態でした。その度に足場などのコストも掛かる事もあり、根本解決を希望されていました。雪止め構造の突起の付いた屋根板金に葺き替え、落雪を根本解決した事例です。


【施工事例②】札幌市清田区E様邸|緩勾配/雪止め金具設置で「すが漏れ」と軒天井ボード腐食→防水工法+専用雪止め設置で根本解決

屋根リフォーム時に雪止め金具を設置したが、冬のすが漏れが止まらない事例。雪を止めたことで凍結と水の滞留が起きやすくなっている。
①原因屋根リフォームで雪止め金具を追加したが、冬の「すが漏れ」が止まらない状態でした。
すが漏れで濡れが繰り返され、軒天井ボードが腐食した状態。放置すると下地や構造材にも影響する。
②状況すが漏れの影響で、軒天井ボードが腐食。見えるところが傷む頃には内部も進行していることがあります。
施工前の緩勾配屋根に雪止め金具を設置している状態。雪が残りやすく凍結しやすいため、すが漏れが起きやすい条件になっている。
③施工前勾配が緩い屋根に雪止め金具。水捌けが悪い→凍る→溶けた水が逃げない…で、すが漏れが起きやすい条件です。
外断熱下地の上に防水工法を施工し、専用雪止めを設置した状態。すが漏れと落雪の問題を同時に根本解決しました。
④施工後外断熱下地の上に防水工法+専用雪止めの設置。すが漏れと落雪の問題を同時に根本解決する工法です。

ポイント:屋根リフォーム後に落雪対策として、雪止め金具を設置したようですが、その後「すが漏れ」が止まらず、軒天井ボードが腐食。防水工法+専用雪止め設置で根本解決しました。
緩勾配屋根での「雪止め金具の設置」は特に注意が必要です。

【施工事例】この記事の詳細はこちら

【施工後の冬の状態】

工事後の屋根の状態です。雪がしっかりと止まっており、落雪対策の効果を確認できます。
また、外断熱効果により、つらら(氷柱)の発生も抑えられています。完全防水工法のため、すが漏れ対策にも配慮した仕様です。

  • 雪が一気に滑り落ちにくい状態
  • 外断熱効果で氷柱の発生を抑制
  • 完全防水工法で、すが漏れ対策にも配慮
施工後の冬の屋根の状態。雪がしっかり止まっており、外断熱効果でつらら(氷柱)の発生も抑えられている。
施工後の冬の状態 落雪対策後の冬の状態(雪が安定して止まっている様子)

【施工事例③】札幌市東区T様邸|「予算優先」で一時的な落雪対策

腐食(錆び)が進んだ雪止め金具の状態。固定部が傷みやすく、札幌では外れ・錆移り・凍結トラブルの原因になることがある。
①交換前腐食が進み真っ赤に錆びた雪止め金具。板金屋根にも錆が移行しています。
雪止め金具を交換・再設置した後の状態。固定部を整え、屋根上の雪の保持を安定させて落雪リスクを下げる。
②交換後雪止め金具を交換後の状態。まずは「危険な落雪」を抑える方向に整えました。

ポイント:リスクと条件を明確化した上で施工(何年持たせる/点検頻度/危険時の対応)

雪止め金具(後付け)は、基本的に当社ではおすすめしておりません。
外れる危険/すが漏れ・つらら増加/錆の移行など、事故・トラブルに繋がりやすいです。

代替の最適解:見た目を変えずに止めたい → 工法②/緩勾配なら → 工法③


工法② 屋根材で止める工法(板金屋根)

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見た目を大きく変えずに落雪を抑えるなら、屋根材(板金)で止めるのが現実的です。
ただし札幌は、条件次第で凍結・排水・すが漏れが絡みます。
「断熱性能と通気」が整っている必要があります。

向いているケース
・屋根の葺き替えを検討している
・築年数が浅めで、断熱・通気が極端に弱くない
・意匠性(見た目)を優先したい
・ある程度の屋根勾配がある

メリット
・意匠性を保ちやすい
・屋根全体で雪を止められ、建物への負担を分散しやすい

デメリット/注意点(ここが重要)
・緩い勾配/断熱・通気が弱い家ではすが漏れリスクが上がる
・雪を止める構造上、雨水が一点に集まりやすい
・条件次第で雨樋・排水路ヒーター等の追加対策が必要

判断ポイント(この5つで向き不向きが決まる)

  • 屋根勾配:ある程度の勾配がある(緩いと凍結・すが漏れが絡みやすい)
  • 築年数・断熱:屋根裏が温まりやすい家は、止めるほどつららが育ちやすい
  • 排水条件:雨水が一点に集中しやすい構造にならないか(設計で吸収できるか)
  • 意匠優先:外観を変えたくない/板金の見た目を維持したい
  • 危険エリア:玄関前・通路・隣地に落ちる場合は、落雪方向の制御まで考える

代表施工事例

【施工事例①】札幌市西区K様邸|雪質により距離が出てお隣に落雪→「スノーストッパールーフ」に葺き替えで解決

施工前。屋根勾配はそれなりにあるが、雪質によって一気に落雪することがあり、落雪距離や隣地への影響で困っている状況。
①施工前それなりの屋根勾配でも、雪質によって一気に落雪することがあり、お困りの様子でした。
積雪状況。水分を含んだ重い雪では、塗装しても落雪が悪くなり、まとまって一気に落ちると落雪距離が伸びて隣地へ落ちることがある。
②積雪状況水分を含んだ雪では、塗装しても落雪が悪くなります。一気に落ちると距離が伸びて、お隣の敷地内へ落雪することも。
雪止め式の屋根へ変更する場合、結露防止も含めて外断熱をおすすめする説明・施工状況。屋根面の熱ロスを抑え、凍結トラブルやすが漏れリスク低減につながる。
③外断熱雪止め式の屋根に変更する場合は、結露防止も含め外断熱がおすすめです。
スノーストッパールーフのハゼ(雪止め効果)が積雪で倒れないように、内部に補強材を入れるのがおすすめという説明。積雪荷重への耐性を高める。
④補強「スノーストッパールーフ」は、ハゼ(雪止め効果)が積雪で倒れないように補強材を入れるのがおすすめです。
施工後(本屋根)。落雪対策と排水計画を両立するため、屋根中央部分に排水(集水レーン)を設けた設計の仕上がり。
⑤施工後(本屋)スノーストッパールーフ(雪止め式板金屋根)の施工後。お客様と相談のうえ、屋根の中央部分に排水(集水レーン)を設けた設計にしています。
施工後(下屋根)。集水レーン(水下)の継手部分をコーキング材に頼らずに納める工法。メンテナンス頻度を抑えるための納まり。
⑥施工後(下屋根)集水レーン(水下)の継手部分は、コーキング材に頼らずに納める工法です。メンテナンスの頻度を控えるため。

ポイント:水分の多く含んだ雪が屋根に積もると、堆積した雪が一気に落ちてしまい、お隣の敷地内へ落雪してしまう状態でした。屋根全面を「スノーストッパールーフ」で施工した事例です。


【施工事例②】札幌市近郊H様邸|板金横葺き+雪止め金具で不具合→フラットルーフ横貼り工法で見直し

板金横葺き屋根に雪止め金具を設置していたが、雪と一緒に金具が外れて締め付け部が破損し、屋根に穴が空いた施工前の状態。落雪だけでなく雨漏りリスクも高い。
①施工前横葺き屋根+雪止め金具でしたが、雪と一緒に金具が外れて屋根に穴が空いた状態です。
施工前の雪止めフェンス。設置されていたが鉄骨が老朽化しており危険なため解体した事例。落雪対策は“付いているか”より“健全か”が重要。
②施工前②雪止めフェンスも設置済みでしたが、鉄骨の老朽化で危険なため当社で解体しました。
軒先の張り出しが大きい住宅で、屋根の木製下地を補強している工事中の様子。落雪を止める工法は積雪荷重が増えるため、下地の健全性が重要。
③補強工事軒先の張り出しが大きい住宅のため、屋根の木製下地の補強工事も同時に施工しました。
既存の板金横葺き屋根を解体後、断熱材(高気密B2規格品)を敷設した外断熱の施工状況。屋根面の熱ロスを減らし、凍結トラブルやすが漏れリスクの低減につながる工程。
④外断熱既存板金横葺き屋根を解体後、軒先の補強を行い、断熱材(高気密B2規格品)を敷設。
フラットルーフ横貼り工法の施工中の様子。下葺きには高性能なゴムアス系防水紙を使用し、万一の水の回り込みにも備えた下地構成になっている。
⑤施工中フラットルーフ横貼り施工中。下葺き防水紙は高性能なゴムアス系を使用。
施工後。落雪対策の性能と外観(意匠性)を両立するため、フラットルーフ横貼り工法で施工しています。屋根全体で雪を止める設計。
⑥施工後性能と外観も両立できる「フラットルーフ横貼り工法」で施工。屋根全体でしっかり雪を止めます。

ポイント:急勾配の三角屋根ですが、工事前は板金横葺き+雪止め金具の落雪対策工法でした。
さらに雪の多い地域でしたので、鉄骨製の「雪止めフェンス」も設置された状態でしたが、老朽化で一部が傾くなど危険な状態でしたので、当社で解体処分しています。
屋根全体で落雪を防ぐことが出来る「フラットルーフ横貼り工法」で見直し、屋根の先端の張り出しが大きな住宅でしたので、屋根木製下地の補強工事も同時に行なっています。

【施工後の冬の状態】
工事後の冬の屋根の状態です。切妻屋根の左右で違いが確認でき、落雪対策を行った面(写真左側)は、屋根全体でしっかりと落雪が止まっているのを確認できます。
また、外断熱効果により、つらら(氷柱)の発生も最小限に抑えられています。

施工後の冬の屋根の状態。切妻屋根の左右で差が確認でき、写真左側の落雪対策を行った面では屋根全体で落雪がしっかり止まっている。
施工後の冬の状態① 工事後の冬の状態です。切妻屋根の左右で違いが確認でき、落雪対策を行った面(写真左側)は屋根全体でしっかりと落雪が止まっているのを確認できます。
施工後の冬の屋根全体の状態。フラットルーフ横貼り工法で屋根全体の落雪を抑え、外断熱効果によりつらら(氷柱)の発生も最小限に抑えられている。
施工後の冬の状態② 屋根全体で落雪を止める工法(フラットルーフ横貼り工法)です。外断熱効果により、つらら(氷柱)の発生も最小限に控えられています。

【施工事例③】札幌市南区I様邸|ストッパールーフ不具合で落雪→フラットルーフ横貼り工法+外断熱・換気見直しで凍結しにくい屋根に見直し

施工前のストッパールーフ。雪止め効果のある継手(ハゼ)が積雪荷重で曲がり、落雪してしまった状態。施工不良でハゼ内部の補強板が入っていないケース。
①施工前雪止め式の継手(ハゼ)が積雪で曲がり、落雪してしまった状態。※本来はハゼ内部に補強板が必要です。
既存ストッパールーフを解体している状況。
②解体既存ストッパールーフの解体。換気不足による下地の腐食等も確認します。
外断熱(高気密B2規格品)施工後に、ゴムアス系の高性能防水紙を敷設した状態。熱ロスと水の回り込みを抑え、冬の安定性を高める下地構成。
③外断熱外断熱(高気密B2規格品)施工後に、ゴムアス系の高性能防水紙を敷設。
屋根裏の換気状態を見直し、軒先換気(換気入口)を追加する施工。築浅でも換気不足だと凍結やすが漏れリスクが上がる。
④換気入口築浅でも換気不足は起きます。屋根裏の通気を見直し、軒先換気(入口)を追加しました。
棟換気(換気出口)を追加する施工。もともと左右のみの棟換気だったため追加。板金屋根の下は断熱材を貼った外断熱仕様。
⑤換気出口棟換気も左右のみだったため追加。板金屋根の下は断熱材を貼った外断熱仕様です。
施工後。スノーストッパールーフから、すが漏れに強いフラットルーフ横貼り工法へ変更した状態。落雪性能は確保しつつ冬の安定性を高めた。
⑥施工後「スノーストッパールーフ」→「フラットルーフ横貼り工法」へ変更。落雪性能は維持しつつ、すが漏れに強い材料を選択。集水レーンも設置して排水も最適な工法です。

ポイント:新築時から落雪対策済みで「スノーストッパールーフ」が施工されていましたが、仕様通りの工事(ハゼ部分に補強板の施工)がされておらず、長年の積雪で雪止め効果のあるハゼが倒れ、落雪してしまう状態でした。さらに屋根が凍結して氷柱(つらら)が出来るとの事で、外断熱と屋根裏の換気の見直しも同時に施工して、高性能な屋根に仕上げています。雪止め式の屋根材はすが漏れに強い「フラットルーフ横貼り」工法に変更しています。

【工事完了後 動画】

緩勾配の最適解になりやすいのは工法③(防水+雪止め)です。


工法③ 防水の雪止め工法(防水+雪止め一体/塩ビシート防水)

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札幌で緩勾配の落雪対策を「安全に成立」させるなら、当社では工法③(防水工法+雪止め)を強く推します。
理由はシンプルで、すが漏れ(冬の雨漏り)を構造的に潰せるからです。
落雪だけでなく、凍結・排水までセットで考えるなら、ここが最適解になります。

向いているケース
・勾配がゆるい(水溜りが出来やすい)
・落雪+すが漏れ(雨漏り)までまとめて解決したい
・排水位置も含めて、計画的に直したい
・長期に渡りメンテナンスを控えたい

メリット
防水なので、すが漏れ・雨漏りの心配がない(塩ビシート防水は屋根全面の一体化が可能)
水蒸気透過性の性質があり、北海道の環境に向いている(結露対策)
・排水位置など設計の自由度が高い(条件に合わせて作れる)
・塗装工事やコーキングの打ち直しなどの定期的なメンテナンスがほぼ必要ない

デメリット/注意点
見た目(意匠)が限定されやすい(グレー系)但し緩勾配では地上からは見えない
・急勾配の屋根には向きにくい(意匠性の問題から)
・柔らかい素材ですので、下地の状態次第で、先に補修・外断熱などの工程が増えることがある

判断ポイント(この5つに当てはまるほど工法③が強い)

  • 屋根勾配:緩勾配(水溜りがあってもOK)ほど相性が良い
  • 既存の不安:すが漏れ・雨漏りの経験/心配がある
  • 排水条件:排水の位置を見直したい
  • 目的の優先順位:「安全(漏れない)」を最優先したい
  • 見た目:意匠よりも、冬の安定(凍結・漏れ)を優先できる

※工法③は、落雪対策だけでなく「すが漏れ」「凍結」「排水」まで一緒に考えたいケースで相性が良い工法です。判断の参考になるページを下にまとめました。

代表施工事例

【施工事例①】札幌市手稲区T様邸|緩勾配屋根(雪止め金具設置済み)→すが漏れ→外断熱防水工法︎(専用雪止め)で解決

施工前。緩勾配屋根で軒先が凍結し、氷のダム(氷堤)によって雪解け水が流れず、すが漏れが発生している状況。
①施工前緩勾配で軒先が凍結。氷のダムで雪解け水が流れず「すが漏れ」になっていました。
原因。緩勾配屋根の雪止め工法で落雪を止める仕様のため雪が屋根上に残り、軒先凍結が重なって典型的なすが漏れが発生した。
②原因緩勾配の雪止め工法で雪が残る条件に、軒先の凍結が重なり典型的な「すが漏れ」原因になっていました。
外断熱の工程。既存屋根の下地調整後に断熱材を敷設し、屋根面の温度ムラを抑えて凍結・結露リスクを下げる。
③外断熱既存屋根の下地調整後に断熱材を敷設。冬の温度ムラを抑えて安定させます。
下地工程。外断熱施工後に、防水シートを貼るための固定下地(ディスク盤固定など)を施工している状態。
④下地外断熱の上に、防水シートを貼るための下地(ディスク盤固定など)を施工します。
防水施工。高性能・高耐久のサンタックIB製防水シートを敷設している工程。
⑤防水施工高性能・高耐久のサンタックIB製防水シートを敷設します。
施工後。オリジナルの専用雪止め金具を取り付け、雪止め式の屋根防水リフォーム工事が完了した状態。
⑥施工後オリジナルの専用雪止め金具を取り付け、雪止め式屋根防水リフォーム工事が完了です。

ポイント:緩勾配で、板金長尺屋根に雪止め金具を設置する工法です。札幌では一般的で安価な工法で、採用されやすい傾向があります。雪止め金具を外せば、気温が上がった日にジリジリと雪が迫り出す感じの落雪の仕方が多いです。迫り出して、距離が伸びてから耐えきれずに「ドン」と落ちることが多いです。
雪止め金具が設置されていると、当然雪は止まりますが、軒先(水下は)冷やされて凍りつきやすい状態になります。雪解け時期や、冬でも気温の高い日に「すが漏れ」が起きやすく、今回の施工事例も同じ症状でした。当社オリジナル工法の外断熱シート防水工法「エムエコルーフシステム」と専用雪止めで根本解決した施工事例です。

【施工事例】この記事の詳細はこちら


【施工事例②】札幌市南区I様邸|緩勾配屋根(雪止め金具設置済み)→つらら(氷柱)問題→外断熱防水工法︎(専用雪止め)で解決

施工前。板金長尺屋根に雪止め金具を設置した一般的な工法。札幌の緩勾配屋根でよく採用される仕様。
①施工前施工事例①と同じ工法。板金長尺に雪止め金具設置は、札幌の緩勾配屋根では一般的な仕様です。
施工前の詳細。緩勾配で先端の水切れが悪く、板金屋根が腐食(錆)して劣化が進んだ状態。
②施工前②緩い勾配で先端の水切れが悪く、板金屋根が腐食(錆)してしまった状態です。
雪止め解体の様子。腐食した雪止め金具のサビ汁が屋根板金へ移行し、屋根の劣化を早めている状態。
③雪止め解体腐食した雪止め金具のサビ汁が板金へ移行し、屋根の劣化を早めている状態でした。
外断熱を強化している工程。つらら(氷柱)発生の原因になりやすい温度ムラを減らし、凍結トラブルを抑える目的。
④外断熱つらら(氷柱)の問題を解消するため、外断熱を強化しています。
防水工事。屋根は板金から塩ビ製シート防水へ更新し、塩ビシート防水工法『エムエコルーフシステム』で施工している工程。
⑤防水工事屋根は板金から塩ビ製シート防水へ。塩ビシート防水工法「エムエコルーフシステム」です。
施工後。塩ビシート防水の仕上げ後に、オリジナルの防水用専用雪止めを設置して工事が完了した状態。
⑥施工後オリジナルの防水用「専用雪止め」を設置して工事完了です。

ポイント:元々は施工事例①と同じく、緩勾配屋根の「板金長尺+雪止め金具」の工法ですが、屋根先端の水切れが悪い条件だと、腐食が進み、雪止め金具のサビが板金屋根に移行でするなどの劣化症状が早まることがあります。今回の工事で1番の問題は屋根先端からのつらら(氷柱)問題でしたので、外断熱を強化し、塩ビシート防水【エムエコルーフシステム】+専用雪止めで冬の落雪とつらら(氷柱)の問題を解決しました。

【施工後の冬の状態】

工事後の屋根の状態です。雪がしっかりと止まっており、落雪対策の効果を確認できます。
また、外断熱効果により、つらら(氷柱)の発生も抑えられています。完全防水工法のため、すが漏れ対策にも配慮した仕様です。

  • 雪が一気に滑り落ちにくい状態
  • 外断熱効果で氷柱の発生を抑制
  • 完全防水工法で、すが漏れ対策にも配慮
施工後の冬の屋根の状態。雪がしっかり止まっており、外断熱効果でつらら(氷柱)の発生も抑えられている。
施工後の冬の状態 落雪対策後の冬の状態(雪が安定して止まっている様子)

【施工事例③】札幌市北区S様邸|腰折れ片流れ屋根(落雪が2段階)の落雪をハイブリッド工法で解決

施工前。片流れで腰折れの屋根形状。落雪が2段階になり、下段で勢いがつきやすい形状のため落雪リスクが高い。
①施工前片流れ+腰折れ形状で落雪が2段階に。勢いがつきやすく、危険な落雪になりやすい条件です。
対策計画。上部の緩勾配屋根は雪を止めるとすが漏れリスクがあるため完全防水が前提。下部の急勾配屋根は屋根全体で落雪をガッチリ止める計画。
②計画上部(緩勾配)は雪止め=すが漏れリスクがあるため「完全防水前提」。下部(急勾配)は屋根全体でガッチリ落雪を止めます。
防水施工。上部の緩勾配屋根は外断熱防水工法『エムエコルーフシステム』を選択し、雪止め前提でも水トラブルを起こしにくい構成にする。
③防水施工上部の緩勾配屋根は、外断熱防水工法【エムエコルーフシステム】を選択しました。
集合煙突まわり。緩勾配屋根に集合煙突があり谷納めなど複雑な納まりが絡むため、雪を止めるなら完全防水工法が確実。
④集合煙突緩勾配屋根には集合煙突があり「谷納め」なども絡みます。雪を止めるなら完全防水工法が間違いありません。
緩勾配屋根の施工後。外断熱防水の上に専用雪止め部材を設置し、上部からの落雪を止める構成。
⑤緩勾配施工後緩勾配屋根に専用雪止め部材を設置。上部の落雪はこれで止まります。
施工後の全体。緩勾配は断熱防水工法で雪止め、急勾配は断熱フラットルーフ横貼りで屋根全体の落雪を止める2段構えの雪止め工法。
⑥施工後(全体)緩勾配(断熱防水工法)+急勾配(断熱フラットルーフ横貼り)の、雪止め工法2段構えで仕上げました。

ポイント:「2段階の落雪」を防ぐ、腰折れ片流れ屋根のハイブリッド対策 「裏に新築が建ち、絶対に雪を落とせない」という切実なご相談から始まりました。 途中で急勾配になる「腰折れ片流れ」は、上の雪が加速して落ちる事もあり注意が必要です。 さらに勾配の折れ目は雪水が溜まりやすく、「すが漏れ」の大きな原因になりやすい箇所です。 そこで本事例では、上下の屋根で全く異なる2段構えの雪止め工法を採用しました。 水が溜まる上部は完全防水工法【エムエコルーフシステム】で、雪が加速する下部は『板金のフラットルーフ横貼り』で強力に雪をホールド。一番シビアな繋ぎ目も自社加工の専用部材で納め、ご近所への落雪と雨漏りの不安を同時に解消しました。

【工事完了後 動画】


【関連リンク】工場(折板屋根)での落雪問題を解決した施工事例
札幌市東区T工場|折板屋根の巨大つらら(氷柱)・落雪対策

工法④ 屋根の形状変更(無落雪化など)

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屋根の形そのものを変えて、落雪の問題を物理的に解決する工法です。
雪トラブルを根本から消したいなら、工法④(形状変更)が一番強いです。
工事規模・費用は上がりやすいですが、その分「毎年の恐怖」や「近隣トラブル」を断ち切れます。 特に、隣地が近い・玄関前に落ちるなど、屋根の様々な落雪でお困りの場合は検討価値があります

向いているケース
・隣地が近い/絶対に落とせない
・事故・トラブルを根絶したい
・長期的にランニングコストを減らしたい

メリット
・落雪問題を根本から解決しやすい
・完成後のランニングコストが少なく、対策が長持ちしやすい
・近隣トラブル(隣地・通路・玄関前)を最も確実に回避しやすい

デメリット/注意点
・工事規模が大きくなり、費用・工期がかかる
・屋根だけでなく、大工工事・排水の再設計(設備工事)が絡む場合がある
・建物条件によっては、構造・納まり上「できない/やらない方が良い」ケースもある

判断ポイント(この5つに当てはまるほど形状変更の価値が高い)

  • 危険度:玄関前・通路・隣地など、落雪が致命的な場所に落ちる
  • 敷地条件:雪を落とす場所がない/近隣との距離が近い
  • 予算優先度:初期費用より、長期の安心を買いたい
  • 屋根の状態:既存屋根が傷んでいて、どのみち大きく手を入れる必要がある
  • 将来性:今後も住み続ける/売却時も含めて資産価値を落としたくない

代表施工事例

【施工事例①】札幌市豊平区K様邸|玄関前に落雪→形状変更で“落ちない家”へ

施工前。1階部分の片流れ屋根で、雪止め金具が錆びやすく屋根塗装のメンテナンスも大変な状態。
①施工前1階の片流れ屋根。雪止め金具がすぐ錆び、屋根の塗装メンテナンスも大変な状態でした。
無落雪下地の施工。屋根を無落雪形状に変更するため、木製下地を組んで形状を作っている工程。
②無落雪下地屋根を無落雪形状に変更(木製下地組み)。落雪の動きを根本からコントロールします。
防水下地の工程。屋根の長さがあるため段差をつけ、2段構成の下地として水の流れと納まりを整えている状態。
③防水下地屋根長さがあるため段差をつけて、2段の下地を完成させています。
防水施工。水溜りができても問題のない塩ビシート防水工法で施工している工程。
④防水施工水溜りができても問題のない塩ビシート防水工法で施工します。
施工後。ほぼフラット形状の防水工法による無落雪屋根が完成した状態。落雪トラブルを抑えつつメンテナンス性も向上。
⑤施工後ほぼフラット形状の、防水工法の無落雪屋根が完成です。
施工後の軒先。自然排水の状況を確認している写真で、狙い通り水が真下に落ちて排水できている。
⑥施工後(軒先)軒先の自然排水を確認。狙い通り水は真下に落ちていきます。

ポイント:「雪止め金具の錆」と「雪解け水の飛散」を同時に解決する、片流れ屋根の無落雪リフォーム対策。「雪止め金具がすぐ錆びて塗装が大変」「雪解けの大量の水が裏の敷地へ飛ぶ」というご相談から始まりました。片流れで屋根が長いと、雪止め金具の劣化だけでなく、春先の排水トラブルも起きやすくなります。
そこで本事例では、木下地で“ほぼフラット”な無落雪形状の屋根を新たに製作し、防水仕上げへ変更しました。仕上げは水溜りにも強い塩ビシート防水工法を採用し、雪止め部材はあえて付けない構成です。
屋根が長く元屋根に傾斜があるため、平らな屋根は段差をつけて2段構成で納め、水の流れを安定化。自然排水により軒先の水はほぼ真下へ落ち、裏敷地へ飛ぶ問題も抑えました。
落雪と水の悩みをまとめて解決し、メンテナンスの負担も大きく軽くした事例です。


【施工事例②】札幌市南区Y様邸|軒先のつらら(氷柱)対策:外断熱+通気見直し+防水で改善

施工前。緩い片流れ屋根で軒先につらら(氷柱)が発生し、冬季の危険やトラブルで悩んでいる状態。
①施工前緩い片流れ屋根で、軒先のつらら(氷柱)にお悩みの状態でした。
屋根下地の見直し。積雪荷重で屋根の不陸が悪くなっているため、補強を兼ねて木製下地を組み直している工程。
②屋根下地積雪荷重で不陸が悪く、補強を兼ねて屋根木製下地を見直しました。
断熱下地の工程。築年数を踏まえ断熱強化が必要と判断し、外断熱を施工して屋根面の温度ムラを抑える。
③断熱下地築年数から断熱強化が必要と判断し、外断熱を施工しました。
笠木新設の工程。将来的に雪庇防止ユニットの設置も検討できるよう、笠木を新設して納まりを整える。
④笠木新設将来「雪庇防止ユニット」も検討できるよう、笠木の新設工事を行いました。
排水位置の調整。軒先(水下)の雪庇対策も可能にするため、排水位置を中央へ集約して水の流れをコントロールする。
⑤排水位置軒先(水下)の雪庇対策も見据え、排水位置は中央部分に集約しました。
施工後。屋根の外断熱と外壁の通気(お通気)を見直し、防水施工まで行ってつらら(氷柱)の発生を最小限に抑える仕上げ。
⑥施工後屋根外断熱+外壁の通気見直し+防水施工で、つらら(氷柱)を最小限に抑える工事です。

ポイント:「つらら(氷柱)」を最小限に抑える、緩勾配片流れ屋根の総合対策
※落雪対策の記事ですが、本事例は“落雪よりも氷柱(つらら)”の問題が主なテーマです。
緩い片流れ屋根で、軒先につらら(氷柱)が発生してしまう状態からご相談が始まりました。
まず積雪荷重で悪化していた屋根の不陸を、補強を兼ねた木製下地の見直しで整えています。
築年数も踏まえ、建物の熱が屋根上に伝わって融雪が進まないよう、屋根の外断熱を追加して凍結条件を改善。
さらに将来の「雪庇防止ユニット」も検討できるよう、笠木を新設して納まりを先に作りました。
軒先(水下)側の雪庇対策も可能にするため、排水位置は中央へ集約して水の動きをコントロール。
仕上げは防水まで一体で施工し、屋根の外断熱+外壁の通気見直しも含めて“氷柱が育ちにくい条件”に作り替えました。
結果として、危険なつらら(氷柱)と冬の不安を同時に減らす改善事例です。


工法⑤ 簡易ダクト工法(無落雪+電気式ヒーター融雪)

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三角屋根の先端に簡易的な無落雪屋根を作り、電気式ヒーターで融雪して排水まで設計する工法です。 雪・つらら・排水まで「屋根上で完結」させるなら、工法⑤ がお勧めです。 屋根片側のみを施工するなどの限定的な工事も可能です。 ただし工事費用と維持費(ヒーター電気代・交換)が重い工法です。
そして札幌では、板金だけで作る「簡易ダクト工法」は事故が多いので、当社では防水工法、条件によりハイブリッド工法で成立させます。

向いているケース
・敷地条件的に雪を落とせない(落としたくない)
・隣が近い/絶対に迷惑をかけられない
・排水も含めて屋根の上で処理したい

メリット
・雨水・氷柱・落雪の問題を屋根で完結しやすい
・隣が近い・落とせない条件でも、「落とさない」を実現しやすい
・危険エリア(玄関前・通路)の事故リスクを限定的(物理的)に下げられる
・建物の積雪重量を融雪ヒーターにより減らすことが可能

デメリット/注意点
・工事費が高い(屋根・大工・設備・電気・足場が絡みやすい)
・電気代がかかり続ける/ヒーターの定期交換が必要
・板金だけの簡易ダクトは、条件次第ですが漏れ事故が起きやすい
→ 当社は 防水 or ハイブリッド(板金+防水) で成立させます

判断ポイント(この5つに当てはまるほど工法⑤が必要)

  • 敷地条件:雪を落とせない/落とすとトラブルになる(隣が近い等)
  • 目的:落雪だけでなく、排水まで自分の建物内で終わらせたい
  • 維持管理:融雪ヒーターの電気代・交換を理解した上で、維持できる
  • 既存屋根の条件:板金だけで成立しない条件がある(凍結・勾配・納まり)
  • 最優先事項:費用より「絶対に迷惑をかけない」を優先したい(隣の敷地が近い場合など)

代表施工事例

【施工事例①】札幌市東区S様邸|隣に新築が建ち雪が落とせない→融雪+排水で屋根上で完結

施工前。切妻屋根(三角屋根)で落雪対策が行われておらず、雪が滑って落ちやすい状態。
①施工前切妻屋根(三角屋根)でしたが、落雪の対策は何も行っていない状況でした。
解体工程。既存屋根と軒先まわりの屋根下地を解体して、融雪工法の下地を作る準備をしている状態。
②解体既存屋根・軒先の屋根下地を解体。
造作工程。屋根融雪工法(簡易ダクト)部分の木製下地を造作し、融雪した水を集めて排水できる形状を作っている。
③造作屋根融雪工法(簡易ダクト)の木製下地の造作工事。
ヒーター設置工程。屋根融雪用の電気式ヒーターを設置し、雪が効率よく溶けるよう2列配置している。
④ヒーター設置屋根融雪用の電気式ヒーターを設置(雪が効率よく溶けるように2列設置)。
施工後。簡易ダクト(融雪)部分はプール状態になる可能性が高いため完全防水工法で仕上げ、その他の屋根は板金で仕上げた状態。
⑤施工後簡易ダクト(屋根融雪)部分はプール状態になる可能性が高いので完全防水工法で、その他の屋根は板金で仕上げです。
外観。切妻屋根の先端に簡易ダクトを造作し、ヒーターで雪を融かして外部配管で排水する屋根融雪工法。
⑥外観三角屋根の先端に簡易ダクト造作、ヒーターで雪を溶かして外部の配管で排水する屋根融雪工法です。

ポイント:切妻屋根の落雪を「融雪+排水」でコントロールする、簡易ダクト融雪工法
切妻(三角)屋根で落雪対策がなく、雪が滑って落ちやすい状況からご相談が始まりました。
軒先を解体し、先端に融雪用の“簡易ダクト”を造作して、雪解け水を集めて排水できる形状へ。
融雪用の電気ヒーターは効率を上げるため2列で設置しています。
融雪部はプール状態になりやすいため、ここだけは完全防水工法で確実に防水。
その他の屋根面は板金で仕上げ、役割を分けて納めました。
外部配管で排水まで逃がすことで、落雪リスクを抑える屋根融雪の改善事例です。

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【施工事例②】札幌市中央区F様邸|屋根面積に対して融雪ダクトが不足→簡易ダクトを2系統化して落雪トラブルを改善

施工前。もともと屋根融雪(簡易ダクト)工法だが、落雪問題を十分に解決できていない状況。
①施工前元々、屋根融雪(簡易ダクト)工法でしたが、落雪問題を解決できていない状況でした。
造作工程。屋根融雪工法(簡易ダクト)部分の木製下地を造作し、融雪した水を集めて排水できる形状を作っている。
②造作屋根融雪工法(簡易ダクト)の木製下地の造作工事。
ヒーター設置工程。屋根融雪用の電気式ヒーターを設置し、雪が効率よく溶けるよう2列配置している。
③ヒーター設置屋根融雪用の電気式ヒーターを設置(雪が効率よく溶けるように2列設置)。
動作確認。サーモカメラ(赤外線カメラ)で屋根融雪ヒーターが正常に発熱しているか確認している。
④動作確認サーモカメラ(赤外線カメラ)を使用して、屋根融雪ヒーターの動作確認。
施工後。屋根面積が大きいため、簡易ダクト(融雪)を屋根の中断と下部の2箇所に設置して融雪・排水を安定させた。
⑤施工後簡易ダクト(屋根融雪)は、屋根面積が大きいので屋根の中断と下部のそれぞれ2箇所に設置。
外観。簡易ダクトを2箇所設置しているため、排水管もそれぞれ2箇所必要となる屋根融雪工法。
⑥外観簡易ダクトを2箇所設置していますので、排水管もそれぞれ2箇所必要となります。

ポイント:既存の簡易ダクト(融雪工法)では高さも低く、屋根面積に対して容量も足りていない状況で、落雪が簡易ダクトを乗りこえてしまい、別途雪止め金具を設置して落雪を制御している状態でした。(すが漏れが発生)
そこで屋根の中段にも融雪ダクトを木下地から造作して、2段構えに変更、落雪の問題を解決した事例です。電気ヒーターは効率を上げるため2列で配置しています。サーモカメラで発熱状態を確認し、狙い通り融雪できることを確認済みです。また、排水口も2箇所となり、それぞれ外部配管へ排出する仕組みです。

【施工事例】この記事の詳細はこちら


【施工事例③】札幌市白石区H様邸|ストッパールーフ解体→簡易ダクト融雪(防水)+板金で落雪を制御した例(ハイブリッド対策)

施工前。既存のスノーストッパールーフを解体している状況。
①施工前既存のスノーストッパールーフを解体。
造作工程。屋根融雪工法(簡易ダクト)の木製下地を造作し、融雪水を集めて排水できる形状を作っている。
②造作屋根融雪工法(簡易ダクト)の木製下地の造作工事。
外断熱施工後に屋根融雪用の電気式ヒーターを設置している工程。融雪効率を高めて雪を溶かし排水へ導く。
③外断熱+ヒーター外断熱の施工後に屋根融雪用の電気式ヒーターを設置。
施工後。簡易ダクト(屋根融雪)部分はプール状態になる可能性が高いため完全防水工法で仕上げ、その他の屋根は板金で仕上げた状態。
④施工後簡易ダクト(屋根融雪)部分はプール状態になる可能性が高いので完全防水工法で、その他の屋根は板金で仕上げです。
屋根全体。屋根の各面で、融雪工法(防水)とストッパールーフの2種類を使い分けた落雪対策の施工後。
⑤屋根全体屋根の各面で、融雪工法(防水)とストッパールーフの2種類の落雪対策で施工。
融雪状況の確認。ヒーターで雪を溶かし、外部の配管へ排水する屋根融雪工法が狙い通り機能している状態。
⑥融雪状況施工後の融雪状況を確認。ヒーターで雪を溶かして外部の配管へ排水する屋根融雪工法です。

ポイント:屋根全体としては、融雪工法(防水)と、ストッパールーフを面ごとに使い分けて対策したハイブリッド工法です。既存のスノーストッパールーフを解体し、それぞれ落雪をコントロールできる屋根に作り替える計画です。
お隣の敷地の近い面は、簡易ダクトを造作して融雪ヒーターで雪を溶かし、外部配管へ排水。
融雪部は水が溜まりやすいので完全防水工法で確実に防水し、その他は板金で役割分担。
屋根全体としては、融雪(防水)とストッパールーフを面ごとに使い分けて対策しています。
施工後は融雪状況も確認し、現地に最適な落雪リスクを抑える仕組みを完成させた事例です。

注意点(ここが重要)
・工事費が高い(屋根・大工・設備・電気・足場など複合工事)
・ヒーターは消耗品(交換が必要)で、ヒーターの電気代も毎冬掛かる
・板金屋根だけで作る簡易ダクトはすが漏れ事故が多い(融雪でプールになる)
→ 当社は防水工法 or ハイブリッド(板金+防水)で施工します。


勾配がゆるい(水捌けが悪い)

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緩勾配は、融解→氷のダム→すが漏れが絡みやすい条件です。
緩勾配で落雪を止めたいなら、工法③(防水工法+専用雪止め) が最適解になりやすい。

代表施工事例

【施工事例①】札幌市東区S様邸|軒先(水下)と雪庇が重なる難条件でも修理可能|笠木でかさ上げ+排水新設で解決

施工前。軒先の軒天井ボードが、すが漏れにより腐食した状態。
①施工前軒先の軒天井ボードが、すが漏れにより腐食した状態。
施工前②。水溜りができるほどの片流れの緩勾配屋根に、樹脂製の雪止めが設置された状態。
②施工前②水溜りができるほどの片流れの緩勾配屋根に、樹脂製の雪止めが設置された状態。
防水施工。外断熱+塩ビシート防水のエムエコルーフシステムで防水施工。
③防水外断熱+塩ビシート防水の「エムエコルーフシステム」で防水施工。
雪庇対策下地。軒先(水下)に雪庇防止ユニットを取り付けるための木製下地(笠木)を新設。
④雪庇対策下地軒先(水下)に「雪庇防止ユニット」を取り付けるための木製下地(笠木)を新設。
排水口。雪庇対策用の笠木を板金で包み、屋根の排水は新たに排水口を設けている。
⑤排水口雪庇対策用の笠木を板金で包み、屋根の排水は新たに排水口を設けています。
排水パイプ設置。屋根の排水は排水口から、軒先に新設した排水パイプで排水される。
⑥排水パイプ設置屋根の排水は排水口から、軒先に新設した排水パイプで排水されます。
雪庇防止ユニット取り付け。工場で製作済みの雪庇防止ユニットを取り付けている。
⑦雪庇防止ユニット取り付け工場で製作済みの「雪庇防止ユニット」を取り付け。
施工後。軒先(水下)の落雪問題とすが漏れ、さらに雪庇の問題も同時に解決した事例。
⑧施工後軒先(水下)の「落雪問題」と「すが漏れ」、さらに「雪庇の問題」も同時に解決した事例です。

ポイント:軒先(水下)と雪庇が重なってしまう難しい条件を解決した事例です。施工前は、すが漏れの影響で軒先の軒天井ボードが腐食し、片流れの緩勾配で水が溜まりやすい屋根でした。さらに、樹脂製の雪止めも劣化で割れて破損しており、落雪対策としても安心できない状態でした。そこで屋根は、外断熱+塩ビシート防水の「エムエコルーフシステム」で防水性能を確保したうえで、雪庇が出る位置の軒先(水下)を笠木で“かさ上げ”して作り直し、雪庇防止ユニットを取り付けるための“高さ(取付土台)”を確保しました。笠木は板金で包んで耐久性を持たせ、最後に工場で製作済みの雪庇防止ユニットを取り付けて、雪のせり出しを抑える構造にしています。なお、かさ上げをすると水の逃げ場が重要になるため、屋根には新たに排水口を設け、排水パイプで水を外へ確実に流す設計に変更しました。結果として、軒先(水下)で重なっていた「すが漏れ」「雪庇」「落雪」の問題を、構造(かさ上げ)と排水(排水口+排水パイプ)をセットで見直してまとめて解決した施工事例です。


勾配が急(意匠性を重視するケースが多い)

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急勾配の屋根は、見た目(意匠性)の問題も重要かと思います。
当社では、圧倒的に工法②(屋根材で止める)で屋根リフォームするケースが多いです。
落雪だけじゃなく、つらら・排水まで「屋根上で完結」させるなら、工法⑤ がお勧めです

代表施工事例

【施工事例①】札幌市南区H様邸|急勾配屋根の落雪負担でスノーダクトに漏れ発生→完全防水+横葺き葺き替えで改善

施工前。急勾配屋根と無落雪屋根(スノーダクト)が組み合わさった屋根。急勾配屋根からの落雪負担が大きく、無落雪屋根側で漏れが発生した事例。
施工前
急勾配屋根+無落雪屋根(スノーダクト)の屋根で、急勾配屋根の落雪の負担が多く、無落雪屋根ですが漏れが発生。
施工後。屋根構造はそのままに、無落雪屋根(スノーダクト)を多量の積雪にも対応できる完全防水工法で施工し、急勾配部分の横葺き板金を葺き替えた事例。
施工後
屋根の構造はそのままに、無落雪屋根(スノーダクト)に多量の雪が溜まっても問題のない完全防水工法で施工。急勾配部分の板金「横葺き」は葺き替え。
施工前の屋根上からの構図。急勾配屋根の谷部分に雪が集まり、無落雪屋根(スノーダクト)に大量の雪が溜まる条件が分かる。
施工前(屋根上から)
屋根上からの構図。急勾配屋根の「谷」部分の雪を含め、大量の雪が無落雪屋根に溜まります。
施工後の屋根上からの構図。無落雪屋根(スノーダクト)側を防水施工しているが、下から見た時の意匠性にも配慮された仕上がり。
施工後(屋根上から)
無落雪屋根(スノーダクト)は防水施工ですが、建物の下部からはほぼわかりません。(意匠性も優先)

ポイント:急勾配屋根の落雪が無落雪屋根(スノーダクト)に集中する構造では、雪荷重・排水負担・漏れリスクが大きくなることがあります。今回の事例は、急勾配部分から流れ込む雪の影響で、スノーダクト側に漏れが発生していたケースです。
対策は、屋根形状そのものは大きく変えず、スノーダクト部を多量の雪が溜まっても耐えられる完全防水工法「エムエコルーフシステム」で施工しました。
あわせて、急勾配部分の板金(横葺き)は経年劣化を確認したうえで葺き替えを行っています。
これにより、屋根全体としての安全性と耐久性を確保しました。
屋根上から確認すると、急勾配屋根の谷部を含めて雪が集まりやすい構造であることが分かります。防水性能を確保しながら、下から見た際の意匠性(見た目)にも配慮した納まりにしています。

【施工事例②】札幌市西区M様邸|雪止め金具の劣化・サビ移行を、外断熱+フラットルーフ横貼り工法で改善

施工前。急勾配の板金横葺き屋根に雪止め金具が設置され、金具のサビが屋根面に移行している状態。
施工前 急勾配の板金横葺き屋根に雪止め金具が設置された状態。金具のサビが屋根面に移行し、板金屋根も傷んでいました。
施工中。急勾配屋根の外断熱施工中の様子。屋根全面に外断熱を施工している工程。
施工中 外断熱施工。屋根全面に外断熱を施工している工程です。
施工中。谷納めとドーマーまわりの仕上がり。納まりを丁寧に施工した急勾配屋根のディテール。
仕上がり 「谷納め」と「ドーマー」まわりの仕上がり。複雑な屋根形状で丁寧な「雨仕舞い」が必要です。
施工後。外断熱施工後にフラットルーフ横貼り工法で施工し、屋根全体で落雪を止める仕様に改修した急勾配屋根。
施工後 外断熱施工後に「フラットルーフ横貼り工法」で施工し、屋根全体で落雪を止める仕様に改修しました。

ポイント:急勾配の板金横葺き屋根に雪止め金具が設置されていましたが、金具のサビが屋根面に移行し、板金屋根側にも劣化が見られた事例です。
対策は、外断熱施工後に「フラットルーフ横貼り工法」で施工し、屋根全体で落雪を止める仕様に改修しました。「谷納め」や「ドーマー」など複雑な屋根ですが、雨水・雪止め水が、しっかり流れるように「雨仕舞い」を徹底して施工しています。


築年数と工法の関係(判断ポイント)

工法は「築年数」や「断熱性能」だけでは決まりません。屋根下地を含めた既存屋根の状態(過去の雨漏り状況など)でも選択肢が変わります。

長年の雨漏り(すが漏れ)により、屋根の木製下地が腐食した状態。下地の傷みが進行すると表面補修だけでは根本改善が難しくなる。
①施工前長年の雨漏り(すが漏れ)で、屋根の木製下地が腐食した状態です。
腐食した屋根木製下地(合板)を交換し、外断熱を施工した状態。下地からやり直すことで再発防止と断熱性の改善を図る工事。
②施工後屋根木製下地(合板)を交換し、外断熱を施工した状態です。

「外断熱+カバー工法」が最適の場合もあれば、「一度下地を含めてきちんと直した方が安全」な場合もあります。
当社では、実際に屋根に上がり「工事前の確実な現地調査」を実施、落雪だけでなく凍結・排水・防水まで含めて総合的に判断します。

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セルフ診断

  • □ 隣地に落ちる/玄関前や通路に落ちて危険
  • □ つらら(氷柱)が毎年ひどい
  • □ 冬の雨漏り(すが漏れ)が心配、または経験がある
  • □ 落とせない(敷地で雪処理できない/近隣トラブルがある)
  • □ 屋根勾配がゆるい気がする(雪が残りやすい)
落雪だけ止めたい
最適:工法②工法③
簡易:工法①
つららも止めたい
最適:工法⑤
建物条件で:工法② / 条件次第:工法③
排水も屋根で完結したい
最適:工法⑤
緩勾配で落雪も止めたい
最適:工法③
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よくある質問(FAQ)

Q. 雪止め金具だけで解決できますか?

A. 当社では基本的におすすめしません。落雪を止めるほど凍結・つらら・すが漏れが増える家があり、事故に繋がります。(応急的な対策としてはあり)
→ 関連:工法①(雪止め金具) / 工法③(防水+雪止め一体)

Q. 落雪を止めると、つららは増えますか?

A. 増える家があります。凍結(つらら)の問題は建物の断熱・通気性能による部分が大きいです。築年数や建物形状などで判断可能です。
→ 関連:② つらら(氷柱)も解決したい / 築年数と判断ポイント

Q. 勾配が分からなくても相談できますか?

A. できます。屋根の写真または、ご住所から外観(Googleマップ)で判断できます。
→ 関連:5分セルフ診断

Q. 近隣トラブルがあるのですが?

A. その場合は「雪を落とさない」だけでなく、排水まで含め、屋根上で完結させる方向を検討するのもお勧めです。
→ 関連:④ 屋根形状を変更(無落雪) / 工法⑤(屋根融雪工法)

Q. 工期はどれくらい?

A. 工法と足場条件で変わります。現地状況を見た上で最短の工程を組みます。
→ 関連:お問い合わせ・ご相談

Q. 冬でも工事できますか?

A. 内容によります。安全・品質を優先して最適な時期をご提案します。
→雨漏り(すが漏れ)が酷く、冬の工事でお困りの方はこちらをご確認ください。


ご相談の前に(写真があると最短で判断できます)

ご相談前に(返信を早くするためのお願い)

ご相談をスムーズに進めるため、可能な範囲で下記をお知らせください。
情報が揃っている方は優先的にご案内可能です

  • ① 住所(市区+町名まで)
  • ② 築年数/建築会社(分かれば)
  • ③ 屋根の形(簡単でOK)
  • ④ 症状(落雪でお困りの理由)
  • ⑤ 写真(屋根1枚/建物全景1枚)

※写真が難しい場合は、その旨だけで構いません。

※内容によっては、すぐの工事対応が難しい場合がございます(その場合も、可能な範囲で最善のご案内をいたします)。


◻️お問い合わせ・ご相談はこちらから

屋根の問題全て解決します。
ハウスメーカーや構造は問いません。
全ての屋根修理が可能な札幌市の屋根専門業者です。


屋根のトラブル・ご相談は
屋根専門ダイヤル
011-769-9815まで

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