スノーダクト屋根に溜まる「落ち葉清掃」の悩み
この記事は屋根をフラット化して「落ち葉が溜まりにくい排水」に作り替えた施工事例です。
山の麓に建つ札幌市南区のK様邸ですが、無落雪屋根(スノーダクト)に落ち葉が溜まりやすく、「清掃の頻度が多すぎて大変」というご相談でした。特に冬の雪が積もる前は、詰まりやオーバーフローが心配で「不安で仕方ない」との深刻なお悩みでした。
落ち葉や小枝がスノーダクトに溜まり、放置すると詰まり→オーバーフロー→雨漏りリスクにつながります。ただ、屋根に上がっての清掃は危険ですし、頻繁にできるものではありません。

工事前のスノーダクトの状態

清掃後、数日でスノーダクトに小枝が貯まる状態

周囲に木が多く、落ち葉が入りやすい環境
改善方法は「落ち葉が溜まっても問題のない屋根に作り替える」こと
今回の工事では「掃除を頑張る」のではなく、屋根の形(スノーダクト屋根→フラット屋根)を変えて、落ち葉が溜まりにくく、排水もコントロールできる状態へ改善しました。
外周には当社で加工した水止め部材を取り付け、排水は「1か所の開放部」に集めて、勢いを付けず自然に流す設計です。
| 工事内容 | スノーダクト式無落雪屋根の形状変更(フラット化)+外周水止め新設+排水出口(開放部)1か所化 |
|---|---|
| ご相談 | 山の麓で落ち葉清掃が限界/詰まり・オーバーフローが不安 |
| 制約条件 | 風除室などガラス屋根があり、雨水を自由に垂れ流せない(落とせるのは裏庭の一部のみ) |
| 対策の要点 | 外周を塩ビ積層鋼板の水止めで囲い、排水を開放部1か所に限定して“水の流れを操作” |
| 勾配 | あえて強い勾配を付けず、勢いを抑えて自然に流す設計 |
| 施工面積 | 屋根 約110㎡ |
| 水止め | 外周水止め 46m(塩ビ積層鋼板の特徴加工部材) |
| 工期 | 5日(天候により前後) |
| 施工体制 | 木製下地(大工工事)〜納まり〜防水・板金加工まで自社一貫 |
| 確認 | 通水試験を実施(動画あり) |
現地条件:雨水を“自由に落とせない”建物だった
この建物は、風除室などガラス屋根があり、雨水を外周のどこにでも垂れ流せる条件ではありませんでした。
落とせるのは裏庭の一部だけ。 そこで、外周を水止めで囲い、排水を1か所に限定して「水の流れを操作する設計・提案」を行いました。
工事後は通水試験を行い、狙い通りの排水になっていることを確認しています。

フラット屋根に最適化した防水工法で、排水をコントロールします
もう一度、解決したい課題を整理します。
・落ち葉が大量に乗っても、詰まりやオーバーフロー(雨漏りリスク)が起きにくい屋根にしたい
・積雪荷重を考慮して、木製下地は「必要な強度を確保しつつ、できるだけ軽量」に組む必要あり
・雨水は裏庭側の開放部(排水出口)1か所へ集め、勢いを付けず自然に流したい
屋根仕上がりは水溜りが出来ても問題のない防水工法「エムエコルーフシステム」です
施工の流れ
今回の屋根工事では、2種類の工事が必要となります。
- 下地を作成する「大工工事」
- フラットな屋根を仕上げる「防水工事」
木製下地組み(フラット屋根の造作)

大量の木材を搬入。屋根への荷揚げ作業の様子。

既存屋根の上から「フラット(レベル)屋根」の木製下地組み作業です。
母屋(もやは屋根を支える主要な構造体)の位置を把握しながら、積雪に耐えられる丈夫な下地を組んでいきます。

屋根の重要な構造となる「垂木」は300㎜間隔で、積雪荷重に十分に耐えられるような設計です。

「排水開放部」の屋根木製下地組みの様子です。
既存パラペットの上に重ねて下地を組むことにより、より建物の外側へと排水できるようにしています。(建物に水が当たりにくくなるため外壁も長持ちします)

当社では屋根の木製下地工事(大工工事)も全て自社で完結します。

主要な屋根下地がほぼ完成

既存屋根裏とつなげて通気ルートを確保

木製下地の仕上げに、12㎜の構造用合板を敷設します

フラット屋根木製下地の完成です
屋根防水工事

サンタックIB防水シート固定用のディスク盤を屋根下地の「垂木」に固定します

サンタックIBシートの敷設
外周に水止め(塩ビ積層鋼板の特注加工品)を取り付け

外周の排水開放部以外は、オリジナルの「水止め鋼板」を取り付けします。
サンタックIB防水シートと、溶着により一体化する仕様です。

先打ちしたディスク盤とサンタックIB防水シートは「IH式電磁誘導加熱機械」を使用して、熱溶着固定しています。

フラット(レベル)屋根の完成です。
オリジナル換気部材の製作・取り付け

外周のパラペットは斜めの構造で、吹き込み防止などの観点から換気口は工場でオリジナル製品を製作、取り付けしています。
排水は裏庭の開放部1か所へ


開放部の垂れ下げ屋根も「サンタックIB製シート防水」で施工

外周の排水開放部の軒先の納まりです。
破風(建物)から離れた位置で「水切り」が行えるような構造(仕組み)です。
工事完了後の水張り試験の様子

工事完了後に散水して水張りの試験を行いました。
フラット屋根(水平)に均一に水が溜まっているのが確認できます。

溢れた水が外周の一部から排水(垂れ流し)する仕組みです。

裏庭側から開放部(水の出口)を見上げた様子です。幅2m程度の開放部から雨水が流れを確認。
なぜ勾配を付けなかったのか(自然排水の理由)
勾配を付ければ水は早く流れますが、その分「勢い」が出て水が一点に集中しやすくなります。
この建物は、雨水を落とせるのが裏庭の開放部1か所だけ。だから勢いのある排水は不利でした。
そこで今回は、あえてフラット(レベル)に近い形状にして、水止めと形状で“流れをコントロール”する設計にしています。
排水は開放部1か所へ集めつつ、できるだけ穏やかに自然に流れるように仕上げました。
【施工後の仕上がり】ビフォー・アフター ◀︎○▶︎スライダーで操作可能
【施工後の仕上がり】ビフォー・アフター
【施工後 動画】
お客様の声(工事後の変化)
工事後、K様からは「これで毎年の落ち葉掃除のストレスから解放されました。大雨の夜も安心して眠れます」と、ホッとしたご様子でお話しいただきました。
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ハウスメーカーや構造は問いません。
全ての屋根修理が可能な札幌市の屋根専門業者です。
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