北広島市で屋根の「すが漏れ」修理工事です。
屋根にソーラーパネルを設置済みの戸建てでしたが、ソーラーの設置後に屋根が凍りやすくなり「すが漏れ」が多発するようになり困っているとのご相談でした。
ソーラー(太陽光)パネルを設置した無落雪屋根(スノーダクト)で「すが漏れ」が多発する原因
以下の写真は別の現場の写真ですが、屋根に太陽光パネルを設置した住宅では、同じような状況が起こっていたと考えられます。
札幌市近郊や岩見沢市や旭川市など道央で多く見られる無落雪屋根(スノーダクト)形状の屋根ですが、太陽光(ソーラー)パネル設置後の屋根上の積雪量が場所によって違うのが上の写真で確認できます。ソーラーパネル設置済み下部は、ソーラーの上に雪が積もるため雪がほとんどありません。
実はこの状態が板金屋根にはあまり良い状態ではなく、晴れた日は太陽の熱により露出した板金屋根が温められ、日中は周辺の雪が解けて、夜に外気温が下がると凍りつくを繰り返し、氷の層を厚くしていきます。
特に現在ではスタンダードな屋根板金材「ガルバリウム鋼板」は、合金でアルミが多く含まれており、金属の中でも熱伝導率が高く、温度差が激しくなります。金属サイディングの裏張りに断熱が貼られていることからも想像できるかと思います。
実際に太陽光パネルの下の板金屋根が露出して、屋根が凍りついた写真が以下の通りです。
スノーダクト付近が、ガチガチに凍りついているのが確認できます。
更に、当然ですがソーラーパネルは太陽熱を吸収しやすく設計されているため、雪が溶けやすく水分の多く含んだ雪が屋根に次々と溜まり分厚い氷のダムを形成させてしまいます。
ソーラーパネルから落ちた雪が凍りついてダム状態になっている写真です。
以上が、ソーラー(太陽光)パネルの設置後に「すが漏れ」など雨漏りが多発する主な原因です。
他にも、ソーラーパネルの固定方法で屋根に直接穴を開けてビス留めしている工法など、不適切な工法による原因もございますので、工事前にしっかりとした調査が必要です。
過去にも弊社ではソーラー付きの屋根修繕工事は何度も施工しておりますが、今回も最善の工法でご提案・採用いただきました。
工事開始
今回の現場は、スノーダクト付近にも多数のソーラー固定用の脚が設置してある状態です。
屋根に直接ビスで穴を開けて固定する工法でした。
過去にも一番相談件数が多い仕様です。。
数年前の補修でスノーダクト内に電気式ヒーターが設置されたようですが、スノーダクトにヒーターを設置するとヒーターの周りが氷のトンネルになり、屋根上が更に凍りついて「すが漏れ」が酷くなるケースもございますので状況に合わせた対応・処置が必要です。
お客様曰く「ルーフヒーター設置後も雨漏りは止まらず現在は使用していない」との事でした。
本屋(2階屋根)の工事から進めます。
塔屋周りの外壁サイディングカットなど取り合い処理
通常の屋根工事であれば、ソーラーユニットを一旦撤去・復旧する流れが一般的ですが、撤去・復旧にはかなりの金額が掛かりますので、弊社所有のクレーン付きトラックでソーラーのユニットごと持ち上げながら作業を進めます。(※ソーラー設置方法によりこのような作業が不可の場合もございます)
ソーラー固定用の脚ですが、屋根に直接ビスを打ち付けて固定してます。。
強力な?コーキング材を挟んでいるから耐久性も大丈夫といった説明のようですが、当然瑕疵保険も通らないようなお粗末な施工です。
新たに設置するソーラー基礎はシート防水と同メーカーのサンタックIB製です。
ソーラー基礎の下には木製の補強下地入れます。
下地調整後に既存の板金屋根の上から断熱材(高気密B2規格)と緩衝材の敷き込み作業
新たに板金(ガルバリウム鋼板)に変わる屋根材となるサンタックIBシート防水の敷き込み
シート防水の固定方法は、動きに強く結露対策にもなる機械的固定方法です。(屋根下地と防水シートを専用ディスクで部分的に固定する工法)
防水シートとディスク板をIH誘導加熱機で溶着固定します
信頼のメーカー純正品「サンタックIB製のソーラー基礎」の取り付け
ソーラー基礎は塩ビ被覆処理が施されており、防水層とソーラー基礎が熱溶着により完全一体化します。
写真は防水シートと成型ハットを熱溶着しているところです。
ソーラーユニットはクレーン付きトラックで吊ったまま作業を進めています。
スノーダクトの処理ですが、厚いガルバリウム鋼板で下地を作成して、浅い形状に変更しています。
屋根全体が完全防水となり「オーバーフロー」事故の心配もないため、ルーフヒーターも必要ありません。ゴミも溜まりづらくなり排水口の清掃もラクになります。
今後はスノコ(板状のゴミ避け)も必要ありません。
外周の端部は意匠性が良い建物に合った板金(ガルバリウム鋼板)で施工します。
外壁サイディングが上貼りカバー工法により、屋根面より外側に出ており、納まりが悪い状態でしたので、外周の板金役物は外壁サイディングより外側になるように取り付けしています。
ちょとした気遣いですが、このような施工が建物を雨から守り長持ちする秘訣です。
立ち上がりと笠木の防水施工で屋根全面をシート防水で覆います。
外壁サイディングとの取り合い納め
壁の内部に防水を立ち上げてコーキング処理、仕上げに通気水切を取り付けして完了です。
続いて下屋根(1階屋根)の施工です。本屋同様に外壁周りの下地調整からです。
既存のサイディングをカットして、雨押さえ用の木材を取り付けします。
下地作成後にサンタックIBシート防水施工
ソーラーユニットを吊り、仮置きして作業を進めます。
スノーダクト納め
排水ドレンもサンタックIBシート防水と同質の塩ビ製で熱溶着により一体化します。
コーキングやボンドなどは一切使用しません。
経年劣化が進むと排水口の不具合問題が多発しますが、「エムエコルーフシステム」は、屋根から排水口を含む完全防水が可能な工法です。
戸建てでは排水管も塩ビ製ですので、塩ビが水に強く優れているのが理解できるかと思います。
サンタックIB製ソーラー基礎の設置
ソーラーユニットの復旧
外壁サイディング取り合い通気水切の取り付け
仕上げコーキング(化粧コーキングですので切れても問題なし)
外壁サイディング取り合い納め完了
以上で全ての屋根リフォーム工事が完了です。
ビフォー・アフター
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
屋根のお悩み全て解決します。
マツモトルーフは屋根工事・雨漏り修理のプロです。
全ての屋根修理が可能な屋根専門業者です。
板金・防水は問いません。
屋根なら全て対応可能です!!
屋根のトラブル・ご相談は
屋根専門ダイヤル
011-769-9815まで
メールでのお問い合わせはこちらから
株式会社マツモトルーフ
ホームページはこちら
https://matsumotoroof.com
コメント